愛に友達はいない
- 2012.03.18 Sunday
- 19:22
占いをやっていると、既婚女性の恋愛の相談を受けることがありますね。
実際、鑑定を始めたときは、そういう相談ばかりのつもりだったのですね。
でも割合としては思ったより少なくて、
「どう生きたらいいか」とか「どんな仕事が向いているか」という相談のほうが今はずっと多いです。
しかも若い人からです。
これは、無料でやっていることと関係があるかもしれません。
結婚していても恋愛はしますよ。
女性だからといって、「自分の中に男性的な部分がない」という人はいません。
皆さんすごく豊富に持っていらっしゃいます。
それを自分で使ったり、他者に投影したりしているのです。
自分の中の男性性を、ご主人が全部カバーしてくれればいいですが、
実際はとても難しいですよね。
だから他の男の人を求めることになります。
30代40代は、生殖機能も充実していて、
異性を求める気持ちもすごく強いはずだから、
それが後押しになって、すとんと恋に落ちることも、まま、
あると思います。
ただそういうとき、「落としどころ」が見えないとたいへんつらい目にあうことがあります。
「結婚できるか」といったら、「できない場合のほうが多い」のですよ。
「二人で逢うか、逢わないか」
「寝るか、寝ないか」
であなたは若干迷うでしょう、
でも前に進むことの誘惑の甘美さに、進んで身を投げ出すでしょう。
それで行きつくところに行きついて、それでオワリ。になることも多いでしょう。
夢中になっているとき、
配偶者に知れることがあります。
そのとき急にどちらかの熱が冷めることがあります。
「何をやっていたんだろう」と、「はっとする」のです。
そこで負けなかった人も、職場で公になったりすれば、
まず止まらない人はいません。
夫婦の関係は壊れ、キャリアにもダメージが及びます。
まあそんな話はいくらもあります。
そのようなリスクがあるにもかかわらず、なぜ人は婚外恋愛をするのでしょうか?
それは、「そこでしか経験できない」ことがあるからです。
制約の多い環境の中でのほうが「より深い感情」を味わえることがあります。
恋愛は、相手と自分の境界線を壊します。
深くかかわることで、相手も自分も変容します。
そのような関係は、恋愛以外には「ないとはいえないが少ない」といえます。
だから、飛び込むことが必要なときもあると私は思います。
男女の関係や恋愛による、「男性性と女性性を統合して個性を確立する道筋」は、
一人ひとり全部違います。
それは孤独な営みでしょう。
お相手は、最後まで一緒にいてくれません。
ほぼ必ず、別れることになります。
それでもよかったら、覚悟をつくりましょうね。
逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない 雪舟えま