鹿にコーン
- 2012.01.03 Tuesday
- 12:31
年末、奈良京都に一泊旅行をしました。
仕事でですけど。
奈良公園を一人で、ヘミシンクを聞きながら回っていたのですが、
午後少し陽が落ちたころ、めずらしく上の子から携帯にメールが入っていて。
けがをしたとのことでした。
頭を切り、出血がひどく、病院に行って縫ったと。
あまりひどくないと。
いうことはわかりました。
しばらく何も手につかず、春日大社の神苑で、
池を見ながらぼんやりしていました。
実はその日は、訝しいくらい上の子のことが想われていたのでした。
上の子が10歳のとき、奈良に一泊で遊びに来ました。
二人で奈良公園を歩きました。
夜ホテルで、ベッドの上で、小さな手で地図を広げながら、
「明日はどこに行こうかなー」と真剣に考えている姿。
足まで地図が届いていました。
興福寺の五重塔を見上げて写真に撮ろうとして反り返りすぎて転んで、
柵に頭をぶつけて大変だったこと。
なんてかわいかったんだろう。
そのあと春日大社の参道を登っていくと、
売店に鹿がいました。
「この鹿頭にけがしているよ」と、子どもの声が聞こえました。
近寄ってみると、額の、角と角の間に
にじむというよりは多すぎる量の血が。
ソフトクリームを買ったら「くれくれ」といわれたので、
コーンをちぎってあげました。
それでだいぶ気持ちが落ち着きました。
息子のけがはもう抜糸がすみ、ばんそうこうもとれました。
髪の生え際のところで、剃られた毛が生えかけてきたのが間抜けな感じです。
息子は大学のゼミでオペラを歌っていますが、
発声練習で気持ちが盛り上がってきて、ジャンプして梁に頭をぶつけたとのことでした。
牡羊座です。汗。アセンダント獅子です。汗。
それだけの話ですが、また奈良の思い出が一つできました。
写真の鹿はべつな鹿です。
そうそう、血だらけの息子を車に乗せてくれたゼミの先生には、
あじゃりもちのお店で買った最中をお礼に・・・。
息子の返り血を浴びた同級生たちには、今度何かお礼します。
すみません。