サンゴの海あるいはサンクチュアリ
- 2011.09.18 Sunday
- 07:56
人は自分の中にとてもきれいな場所を持っています。
そこには自分すら足を踏み入れることはできません。
人によってその場所の美しさは違います。
天気も、季節も、違うと思います。
でもみんな持っています、そのきれいな場所を。
そこには誰も立ち入れないし、立ち入ったが最後、そこは失われてしまいます。
だから、人は自分を守らなければいけないのです。
そのような大切な場所を与えられている存在として。
そして、人は人を守らなければいけません。
どんなに考え方が違って、わかりあえない相手でも。
世界の果てに住んでいて、これからも一生会う可能性のない人でも。
また、かつて自分が心底苦しめられた人でも。
そのような美しい場所を持っている、その一点において、すべての人は共通なのだから。
美しい場所と書いたけれど、それは場所ではないのかもしれません。
それは、信念であったり、言葉であったり、ただ一人の人の姿であったり、
愛とか、感情かもしれません。
また、 ある思い出や体験や、ふるさとの風景だったりするかもしれません。
大切なことは、だれにもそれがあると、想像することができるかどうかだと思います。
目には見えなくても、信じ続け感じ続けられるかどうかだと思います。