夏の夜明けでした

  • 2011.06.26 Sunday
  • 17:14

高校、たしか2年生の、7月の初めだったと思うんですが、
期末テストで勉強をしていて、
明け方です。
空が白みかけるころです。
急に胸がつぶれそうになりました。
といって、苦しいのではなく不快なのではなく、むしろその反対です。
外から何かがやってきて胸をいっぱいにしたのです。
あるいは胸の外側をいっぱいにして胸を押しつぶしたのです。
恋の気分や切なさによく似ていました。

それは二日続けて訪れて、その後は同じ季節同じ時間に起きていても、
二度と同じ気持ちになることはありませんでした。

緑の濃いころ、夜明け前の濃い闇、
若さの濃いころ。
何かの条件がそろえばいいのかな、
よくわかりません。
空気の中の水分の量が重要な気もします。
仕事を辞めたら、もう一度チャレンジしてみようかと思います。
夏至ぐらいから、試してみたらどうかなと思います。

何か高いもの

  • 2011.06.19 Sunday
  • 17:26

小学校3年生の時でした。
急に転校することになりました。
母が入院するため、母の実家に預けられることになったのです。
父はもともと病気で、私が4歳のときから病院暮らしです。
そんなわけで、明日から2学期という日に、私は保育園だった弟と一緒に
叔父に連れられてバスに乗りました。
暑い日で田んぼが青々として、
私は「明日から秋なのに、イネにはそんなこと関係ないんだなあ」などとぼんやり思っていました。

母の実家は私の家から12キロほどの距離でしたから、ふだんから行き来がありました。
しかし、そこで生活するとなると話は別です。
といっても叔父叔母はよくしてくれました。

そしてほんとに、秋が、冬が来ました。
私はそのころ、夏に焦がれていました。
夜いつも読む本がありました。
何かの付録だったと思うのですが、季節の様子や年中行事が月ごとに詳しく書かれていたのです。
その7月と8月の項を読んで眠りに就くのが日課でした。
私の中で夏は、この世のものではない何かになっていました。
いったい何を映し出していたのか・・・
その気持ちは長く枯れることはありませんでした。
長いこと長いこと私は夏が好きで、
その中にだけ棲めたらどんなにいいだろうと夢想し続けました。
そしていいかげん大人になってからも、
その季節とそれに焦がれる気持ちを思い出させてくれるものを追い求めていました。

それから、真冬の夜空の星の美しさが忘れられません。
いや、美しいと感じたわけではありません。
怖かったです。
漆黒の空間に、夥しい数の星です。
自分を守るものは何もなくなって、引きはがされていきそうなのに目が逸らせないのです。
目を開いたまま、奈落の底に落ちるかと思いました。
天上なのに奈落なのです。
凍えながらオリオンの三つ星やシリウスをいつまでも見つめていた夜。

そして、私の通う小学校の図書館は、蔵書量が多く、司書の先生がいました。
そこでずいぶん本を読みました。
何しろそれまで私の持っていた本は、童話集が2冊とギリシャ神話。
むさぼるように読みました。
「北風のうしろの国へ」(ジョージ・マクドナルド)が私の最も気に入った物語でした。
貧しい馬車屋の息子ダイヤモンドが、北風の精の導きで北風のうしろの国を訪ねる話です。
もう初めて読んだ時の気持ちは忘れましたが、長いことこの本を特別に思っていました。

母の実家で暮らしたのは9カ月、夏の終わりから夏の初めまででした。
人がほんとうに感じやすいのは10代未満だと思います。
でもそのころは語彙が少なくて、表現する手段がなくて、
そしてそれからもたくさん新しい経験をするので、
何かに戦慄して、体中の毛が逆立ったり、
頭の中と外の境界が消えて、自分の体もなくなってしまうような感覚を感じても、
忘れてしまうんだと思います。
私は、半ば非日常の生活の中でそれを体験したので、フリーズドライのようになって、
それが残っている、んだと思います。

今日は全く筆力が足りませんでした。
エッセイとして書いたら少しは書きたいことに近づくかもしれませんでした。

よろしくとつたえて

  • 2011.06.12 Sunday
  • 19:37
こんばんは。
最近ガーデニングマイブームです。

今回はハーブにはまろうと思って、とりあえず
♪パセリ、セージ、ローズマリーにタイム♪をいっぱい育てようと思っているんですが、
なぜか行きつけのの中原園芸にはセージ以外が見当たらなくて。
ミントはいろいろ揃えました。

最初は山椒を買ったんです。
そしたら当然のごとくイモムシが棲みつきました。
かなり迷いましたが、そのままに。
もう情が移っちゃってだめですねー。
声をかけるとびっくりして足を動かす姿がまたかわいい。
山椒はかわいそうなことになっていますが、まだ枯れてないので、
葉っぱを出させて頑張らせようと思って、剪定したりしています。

でもアゲハじゃなかったら怒ろうと。
怒っても後の祭りだと。

カモミールの苗を生協で買ったんです。
カモミール好きなんです。
「アンと山のこびと」(アリソン・アトリー)というお話に出てくるんですよね。
アンが「妖精を見た」というと、お母さんが
「昨夜寝ているとき月の光が顔に当たったのね。今夜はカミツレのお茶を飲みなさい」って。
最初読んだときは何のことだかわからなくて、薬草だとは思って、
とにかく憧れました。

でも届くのが月曜で、帰りは遅いし、しかもチェリーセージも一緒に買ったので、
そっちは火曜の朝に植えたんですけど、
カモミールの箱もあったのに忘れてしまって、
気づいたのが木曜の朝。
急いで出しましたがしなびた春菊みたいでした。
どうも枯れてしまったようです。

夫が出張から帰ってきて目ざとく苗を見つけてすべてを見破っていました。

憑かれているな、という感覚を味わえるのが、
最近はこの草木いじりとパワスポめぐりの計画を立てているときです。
憑かれる、と書けばみなさんお分かりになるのかどうか、
私にはよくわからないんですが、
そのことで頭がいっぱいになります。体がなくなったようになります。
この感覚はコントロールが自分ではできにくいです。
ただ、最近はオンオフができるようになりました。
以前は、同じことをやっても入れるときと入れないときがあり、
そのかわり入りこむと激しかったです。
今も、本当に憑かれているのではなくて、
そのときの状態をなぞっているだけかもしれないと思ったりします。
そのとき、というのはたぶん10代かそれ以前ですね。

今の私にとって大切なことが隠れているようなので、そこに思いが飛ぶのかもしれません。

これからしばらく、自分語りに私は入るかもしれません。
読んでいただく方に興味のわく話になるかどうかはわかりません。
占いとどのくらいつながるかもちょっとわかりません。
でもアップは増やしたいなあと考えています。

では、日曜の夜を、どちらさまも穏やかな気持ちでお休みになれますように。







直近の予定

お問い合わせボタン

categories

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< June 2011 >>

recent comment

  • ウラナイ8さんインタビューが完結しました
    もずく (01/24)
  • ウラナイ8さんインタビューが完結しました
    Masayo (01/23)
  • 7月 まるおかよしこのセッション 武蔵新城灯台屋です
    もずく (07/31)
  • 7月 まるおかよしこのセッション 武蔵新城灯台屋です
    廣石 志津子 (07/29)
  • 6月のセッションのご案内 武蔵新城灯台屋です
    もずく (06/05)
  • 6月のセッションのご案内 武蔵新城灯台屋です
    神原まり子 (06/04)
  • 2/19 ふらっと1000Bero in 武蔵新城 きてください 灯台屋です
    もずく (02/21)
  • 2/19 ふらっと1000Bero in 武蔵新城 きてください 灯台屋です
    MASAYO (02/20)
  • 2/19 ふらっと1000Bero in 武蔵新城 きてください 灯台屋です
    もずく (02/20)
  • 2/19 ふらっと1000Bero in 武蔵新城 きてください 灯台屋です
    Masayo (02/19)

recommend

recommend

recommend

マンディーン占星術
マンディーン占星術 (JUGEMレビュー »)
松村潔,芳垣 宗久,倉本 和朋,賢龍 雅人

recommend

links

profile

archives

others

mobile

qrcode