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心に隼雄
 最相葉月の「セラピスト」(新潮社)早く読みたい。
彼女の本の題名はわたしの期待する気持ちをいつも強くそそる。
「絶対音感」しかり「青い薔薇」しかり。
どんな世界なんだろう、何を見せてくれるんだろう。
そして「セラピスト」かー。

セラピストといえば、
先月くらいからずっと河合隼雄を読んでいる。
私はユングに興味があったので、
その流れで若いころはけっこう読んだ。
でも彼が文化庁の長官になったぐらいから、
ちょっと疎遠になっていた(著作と)
「心のノート」でもっと疎遠になった。
理想に走りすぎているような気がしてだめだったんだなあ。

しかしあらためて読み始めて
今の自分の糧になることが多くて
びっくりしている。
まあよほど心細かったのだ、先々月ぐらいの自分。
というのと、
この仕事をやるには臨床のケーススタディが必要、
というのが重いケースを扱うにつれてわかってきたというのがある。
石塚先生が心理学の知識が必要と私に何度か示唆してくれて、
交流分析なんかを紹介してくれた。
頭で聞いていたのが、胸に降りてきたというか。

さて、河合隼雄に戻るが、クライアントに対するとき
この人は普通の意識の中で話を聞いていないらしい。
眠り込んでしまうときがあって「ごめんな」とあやまるとか書いてある。
(念のため断っておくがそういうことはまれなのだとも思う)
しかし「明晰性を失わず」とか書かれている!
これは覚えがある。

眠り込む寸前のようでありながら、
何が語られているかちゃんと分かっている意識。
それは、もしかして先生、ヘミシンクを聞いたり、水晶視をするときと
同じ意識状態ではないですか!
あるいは瞑想。

先生は、変性意識(この性になっている。成じゃなく)の中で
相手と一緒にいたのですね。

謎が解けた感じがした。
ユングが子守歌を歌って、
少女の不眠症(だっけ?)が治っちゃったときも、
たぶんそういう意識状態だったんだと思う。

私は、ずっと無自覚に、中途半端に、この意識を使っていた。
人といるとき、そうだった。

著作に触れて初めて、自覚的になれた。

クライアントさんと対するとき
もう一つ大事なことがある。
それも確認できた。
ずっと「相手とともにいる」ということ。
(私はまだこれができない。
「なんて言おうか」と考えるとき離れる。
何のワークを使おうか。離れる。
自分の判断が出てくる。離れる。)

あともう一つ、これを10年前に読んでいたら
ほんとによかったろうなあということを見つけた。

まあそれはいっちゃえば全体性とか関係性ということで、
部分だけ切り取って見るとおかしくなるということ
なんだけれど、
本文引用したほうがいいと思うからまた今度書く。
現実を客観的に見るのとはまったく別の見方があって、
それも驚くほど心的エネルギーを要するし、
それも驚くほど現実に影響を及ぼす、といったようなことだ。

それもずっと自分が中途半端に感じてきていて、
自分には真実だと思いながら
言語化する必要はないし
世の中に出しても通らないよ、
と感じてきたこと。
でも通らなくなかった。ちゃんと書いている人がいた。

心強い。
そして実践するときの助けになる。
こうやって読んでしまった以上は
これを助けとして
ここから逃げてはだめだと思う。
心に隼雄。

河合隼雄は1928年6月23日生まれ。
太陽蟹2度。夏至近くだから蟹に入ったばっかりのほやほやの太陽だ。
節目だ。
多くの人に共有される価値観を提示するといってしまえば
それまでだけど、
この人の場合、ばりばりの理系で数学教師だったところから、
心理療法家を志し、
ヨーロッパで生まれた精神分析という手法を学ぶことで
日本人の心の構造を見つめ直す仕事をしたのだから、
それはよほど、集団的無意識とアクセスする必要のある、
エネルギーのいることだったのだろうなと思う。

月は正午で乙女11度。
月は1日で12,3度動くから、
5度くらいから17度くらいまで可能性ある。
乙女の月は、何もかも知っていたい月。
この人は水星と冥王星が蟹座で合だから、
心の深層部を探求することは
乙女月の欲求ともとても合っていたんだろうと思う。

正午の月と、双子金星がそれぞれ私の月、火星とコンジャンクションだ。
そしてこの人の天王星は牡羊8度で、
今、空の天王星がひとめぐりしたところで、
まあこれがこの人と出会い直すきっかけを私にくれた星かも、とか思ったりする。

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