今年のこと6 セッションをめぐって その2
- 2021.11.29 Monday
- 07:34
こういう仕事をしているので、私自身もセッションをよく受けますか、と聞かれることがあります。答えは、
「いや、あまり」。
以前よりずっと日常的に経験するようにはなりましたが、モニターなどで依頼されるか、「受けてみて」といわれて始めることがほとんどです。しかし自発的に受けることがまったくないではなく、ふっと木の葉が川岸に流れ着くように申し込んだりします。周囲にいるいい仕事をしている友人知人は、何人もいきつけのカウンセラーや占い師を持っていて、案件によって使い分けている人もいて感心します。
今は夢解きの教育分析を受けていますが、これも最初はコロナの自粛が始まったころに今井先生から勧められて、かなり長いことわけもわからずやっていました。
なんだかんだで1年半になりますが、ここまでで感じたこと
・セラピストに対して基本的な信頼感(人格のバランス、技術、在り方などによる)があることが大前提
・人間関係はできていなくてもよい
・とくにセラピストを好きになろうとする必要はない
・とくにセラピストをリスペクトしようとする必要はない
・強いラポールはなくてよい
つまり理想化する必要はなく。自分を偽らないことの方が大事だと思うしそういうフィールドになっているというか。
・セラピストは何でも分かってくれるわけでは当然ない。むしろ細かいことは話さないとわかってもらえない
・これだけは話したいということも、話せるとは限らないから先に書いて送る
・理解された感じもだいじだが、毎回小さなそれが10個あるとすると数回に一回はそれより大きな違和感がある
これはセラピストの見解に対してのこともありますし、自分の夢や考えに対しての疑問や葛藤でもあります。どちらにしても同じことで、自分が解決すべきものです。
・思ったことを後からねえねえ書き送らない。次の回まで寝かせておく
講義のときある方が「セッションとセッションのあいだの時間がだいじ」と話されていましたが、大きな違和感や疑問をぐっと腹に収めて抱いていると、たいていセッションとセッションのあいだに気づきがやってきます。理由がわかるか説明の言葉が見つかるようになるのです。
私の場合かもしれませんが、自分で気づくことが達成感が大きいです。しかし、それは、セラピストとのあいだでその話題が共有されて初めて起こることで、セラピストが「伴走する」とはそういう意味だなと思いました。
それともう一つ新しく実感したのは「投影は不可欠」なんじゃないかなということです。これは今井先生が講義の中でいわれていて気がつきました。セラピストに自分の心の中の像を投影することで自分の心の表出が促進されるのだと思います。
もう少し進んだら、自分たちの間にあるものが言語化できるかもしれません。
私は自分の中で初めての関係づくりをしていて、それは時間をかけてもいいので確実に築きあげるもので、ある意味セッションのテーマより私には大事です。