はんでめためたごっちょでごいす
 連続テレビ小説「花子とアン」で有名になった甲州弁といえば、
「て」と「こぴっと」ですか。
「て」は感動詞でしょうか。
「まあ」とか「あら」とかですね。

中沢新一が先日新聞で

「使い方が5種類はある」という意味のことを書いていました。
かなり便利な言葉です。


goo
の辞書に
「とびっこで一等け、てっ、すごいじゃん」
という用例が出されていました。
これは甲府にいたときに使っていた言葉そのままですね。
母の妹のしげこ叔母の声がよみがえってきます。

「こぴっと」は私は「こぴんと」で耳にするほうが多かったかな〜
と思うのですが、はっきり記憶には残っていません。

アイロンがけを手伝わされた時など
「もっとこぴんとかけろし」
朝だらだらしていたりすると
「こぴっとしろし」
などと言われていた気がします。
これはあきこ叔母の声で聞こえてきます。

方言で一番びっくりしたのは
「ジャージ」という言葉の存在を知ったときで、
たしか高校生のころだったか
山梨英和女学院という私立の学校の文化祭に遊びに行ったとき
トイレにはいったら女子生徒がそんな話をしていたのです。

「知ってる?東京じゃジャージっていうだと」
「へえ〜、ジャージ?」

じゃ山梨じゃなんて呼んでいたかっていうと
「ジャッシー」でした。

今はどうなのか知りたい。


そういった単語はもう使いませんが
抜けないのは
アクセントとイントネーションです。
たとえば「ほかに」という言葉の中では「ほ」が高くなっちゃいます。
イントネーションはもっと複雑で、
標準語との違いは聞き分けられるけど直せません。


サッカー選手の中田英寿って、
甲府出身といわれていますが、何かピンとこなかったんです。
でもW杯の中継でそのアクセントを耳にして
確かに甲州弁の痕跡あるな、と感じました。

ちなみに私の子供たちの中学校(神奈川)のジャージは
「グリーン」と呼ばれていました。

これは方言じゃなくてその中学のジャージ限定の言葉です。
まんま、緑だからですけど、
色が変わったら呼び方も変わるかも。

地域とか職場とかだと、
こういう「通称」みたいな言葉はもっとあるでしょうね。

状況を理解する人で共有される言葉。
隠語とかあだ名とかとも通じるものがありますね。

こう考えてくると言葉って文化だなと肌で感じられてきます。
文化って、限られた空間があれば必ず生まれてくるもので、
長い目で見れば変遷がありますね。
とどめてはおけないものだ。
時代と環境が呼応した、人の生きた証だ。

やばい甲州弁がいとしくなってきた。

タイトルは甲府のお菓子屋さんのキャッチコピーですね。
たしかそうだったはずです。
店名を探そうと思って検索かけましたが、
「「ごいす」ってほんとにあるの?おばあちゃんも使ってない」とか
「<上記タイトルは)方言をくっつけたもので意味はない」とか、
すっかり忘れ去られていることにちょっと愕然としました。

| もずく | ことばのこと | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
お楽しみさまでした
NLPのセミナーでは最後に「お楽しみさまでした」っていうのですよ。
最初に聞いたときはどうにも慣れなかったのですが、
先日聞いたときはすんなりと受けとれ、自分でもそう返すことができました。
「ああ、楽しかったな」って。

普通は「お疲れさまでした」っていいますよね。
でも、「疲れた」ことにフォーカスしてしまうから。
ぜったいに楽しかったはずなので、「お楽しみさまでした」でいいわけです。

「お疲れさま」とか「ご苦労さま」って、記号だと思うんです。
ねぎらいの言葉、記号として理解されているから、
気持ちを乗せられるんだと思うのですよね。

あいさつの言葉って、そういうのが多くて、
「がんばって」というのも私はあいさつだし記号でもあると思うのですが、
ひっかかっているうちは使えませんでした。
あいさつではないけれど、
「元気をもらう」という表現も以前は使えませんでした。
元気なんてやりとりするものではない、自分で作り出すものだと思っていたので。

でもあるときふっと「使ってみようかな」という気になって使ってみると、使える。
ちょっと境界線が広がったような感じで。
相手の反応を見ていて、受けとってくれたなと思うと、
言わないより言ったほうがやっぱりよかったと思います。

記号みたいな慣用句みたいな使い方になっている言葉っていっぱいあって、
「自信がない」という言葉も、真に受けるといろいろ考えてしまいますが
「自分の力が素直に出せない」状態の総称かと思ったりします。

ぴったりのニュアンスが表せない言葉って多くて、
「あなたのため」とか「みんなのため」なんていうのも、
言われるのをすごく嫌がる人がいます
確かに、言うのもなかなか抵抗がありますが、
確かに、日常、自分のためだけにやっているんじゃない行動というのは
非常に多いと思うのです。
素直にそこを認める言葉だと思えば、
受けとれなくもないだろうと思います。
そしたら、相手が自分に向けてとっている行動を
認めることになるし、相手の存在を認めることになるだろうと思います。

そんなわけで、少しでもよい意図が含まれている言葉なら、
その意図をくみとるといいし、
よいなあとか、その人らしいなという言葉があったら、
守備範囲じゃないと思っても使ってみると、
それを使っている相手の気持ちや状況もわかるし
自分も広がるしという言葉が
世の中にはいくつもあるのかなと思うのだけれども、
どうなのかなあ、と考えたりしています。


 
| もずく | ことばのこと | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
風邪をひいていました
お勤めの方や学生さんは3連休でしたね。
私は風邪をひいてしまって。
3日間ごろごろしていました。
勤めていたら考えられないような贅沢ではあります。
今日は動けそうだったので母の老健に行ったりご飯作ったりしていました。
夫は「眼鏡をつくりたい」と言っていたのですが、
めずらしく、午後になっても動かず。
私は電話を受けることになっていたので、
どうせ夫は居間から出ることになるのだから、
今日行っちゃったほうがいいんじゃないかな、と思って
声をかけてみたところ、「時間かかるだろうなあ、めんどくさいなあ」という返事。
ここで夫のモチベーションを上げるには!とちょっと考えました。
夫は太陽山羊です。どちらかといえば問題回避型の思考をします。
よく動く人なのですが
「動けるうちに動いておかないと、何かあったらできなくなるから」
という考え方をするのですね。
そこで、私も問題回避的な言葉かけをすることにして
「今行っとかないと(来週また出張だし)いつ行けるかわかんないぞ~」と言いました。
そしたら即起き上がり「そうだな、行くか」というかいわないかですたすた出ていきましたよ。
もう少しいやそうにするかなと思ったのでびっくりしました。

1時間ほどして帰ってきたのですが、
「頭が熱い」と。熱を測ってみたところ37度ということで。
「風邪引いていたのか!今日動きたくなかったのはこのせいだ!お母さんにうつされた!」
と得意げに叫んでました。

私は言葉かけがうまくいったので嬉しかったです。
うまくペーシングできた例、ということで。




 
| もずく | ことばのこと | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |